頭痛や吐き気が伴う首の痛みと肩こりについて

日常生活において首の痛みがあったり肩こりが起きたりして頭痛や吐き気が伴う経験をした方は多くいらっしゃるかと思います。特に首のコリが辛くなると頭痛が起きたり、天気が悪くなると首コリや頭痛が酷く感じられると思いますが、今回は、首のコリの原因と改善方法、頭痛や吐き気がなぜ伴うのかをご紹介します。

首の痛みとは

首の痛み、首こりとは、首の後ろにある頭を支えている筋肉が固くなる事で生じる痛みが生じる状態です。
痛みの中には固くなっている、張っている、疲労感がある、詰まっている感じがする、重ダルイなど様々な症状がありますが、全てを総省して首こりと言われています。
また、首は頭に近い事もあり頭痛、吐き気、目の疲れ、めまいなどが伴う事もあり日常生活に支障をきたすこともあります。
首こりと肩こり両方あるという方も多くいらっしゃいますが、首から肩にかけて繋がっている筋肉があるため肩こりなのか首のこりなのかご自身ではわからないケースがあります。代表的な筋肉は僧帽筋と言われる筋肉が有名で頭の下から首を通って肩先まであり下は背中まで長く伸びている筋肉になり肩こりになりやすい筋肉でもあります。

首の痛みの原因

現代の生活では首に負担がかかりやすくなっており、デスクワークやスマホの操作など首の筋肉が緊張しやすくなります。特に首は頭の重さを支えるために他の筋肉より負担がかかりやすい状態になるため少しでもバランスが崩れると首にある頸椎が歪み痛みを生じたり筋肉に負担がかかり首の痛みや肩こりの原因になります。

首の骨(頸椎)の歪み

首コリの代表的な原因は歪みによって引き起こされるものが多いです。
デスクワークやスマホを操作している姿勢が猫背になっていたり首が前に出ていると首の自然な姿勢を崩してしまっているため歪みやすくなります。最近ではストレートネックと言われ、本来はS字状にカーブしている首の骨が真っすぐになってしまいます。これは自らが真っすぐになるような姿勢をしている事で骨が無理やりS字をなくしている状態です。
S字になっている理由は重力や頭の重みを吸収するために湾を描くようにしていますが、真っすぐになると負荷が直接首や肩の筋肉にかかるため何もしていなくても首こり、肩こりの症状が発生します。
デスクワークをしていなくても立っているだけ、座っているだけでも首や肩にかなりの負担がかかってしまうため日常生活をおくるだけで肩こりからの頭痛や吐き気の原因となってしまいます。

ストレスによる首の痛み

肩や首のこりは、ストレスによっても起こることがあります。
ストレスを感じることで血行が悪くなり筋肉が緊張しやすくなることや自律神経の乱れも原因の一つになります。ストレスを感じやすい環境にいる人は姿勢も悪くなりがちで身体を丸くなるような姿勢をとっていたり、誰かに怒られるかもしれないと思っていると自然と体に力が入り筋肉を固くしてしまう動作をとってしまいます。
そのため、ストレスからくる首こりや肩こりは自律神経やホルモンバランスだけではなく姿勢が悪くなることも原因となりうる状態になります。

加齢による首こり

体質やホルモンバランスの変化によって今まで首こりや肩こりがあっても何も感じなかったが突然辛くなるという人も多くいらっしゃいます。今まで肩をマッサージしてもらって固いと言われていたが特に辛くないと思っていたけど40歳を過ぎてから辛くなってきたと感じる人も多数いらっしゃいます。
また、加齢が伴うと首の骨が自然と変形していくことで長年同じ姿勢をしていたとしても椎間板と言われる首の骨の間にあるクッションの役目をしているものが中の水分が減ってしまい骨が動いた時に衝撃を吸収できず首こりや肩こりを生じやすくなります。
その他には筋力の低下も原因になり今までは支えられていた頭の重みも僧帽筋や胸鎖乳突筋などの筋力が低下すると重みに耐えることができず骨が歪みやすくなってしまいます。特に女性は40歳を超えたあたりから筋力が著しく低下するため首コリや肩こりが顕著にみられやすくなります。

外傷によるもの

・頸椎捻挫
首の捻挫になりますが、よくあるのが寝違えです。数日たったら自然と治ったという経験があると思いますが寝違えは立派な捻挫です。無理に動かさず安静にし患部を冷やすことが大切になります。

・神経根の損傷
交通事故やスポーツなどで瞬間的に強い衝撃が加わることで神経に損傷が起きた状態になります。
交通事故後のむち打ちは有名ですがなかなか治らない原因は神経が損傷しているためです。筋肉の損傷とは違い神経の損傷を治すのは容易ではありません。そのためむち打ちから数十年経過しても痛みを生じる方も中にはいらっしゃいます。

・脊髄損傷
こちらも事故による損傷にはなりますがバイクなどの大きな事故にあたります。脊髄が損傷すると手足の痺れや歩行ができなくなることがあります。

これら3つを紹介しましたが他にも外傷による首こりはありますが首の痛みを総称して首こりと言われています。

首こり、肩こりに効くツボ

ツボを押す時は無理に押さずに押すとこれ以上押すと痛いかなと思うくらいがちょうどいいです。
強く押せば押すほど効果があるというわけではないのでいた気持ちいくらいの力加減でゆっくり長く押すのが効果的になります。
頭痛、吐き気が伴う首こりや肩こりがある方に効果的なツボをご紹介します。

肩井(けんせい)

首を前に曲げたときに、首の付け根の出っ張る骨と肩先の真ん中で、肩の盛り上がっている辺りになります。
首こりや肩こりがある場合はまずは肩井を押すのが一般的になほど有名なツボで効果もかなりあります。
また、自分でツボを押すのも押しやすい箇所になるので時間をかけてゆっくり刺激していくのにおすすめです。

風池(ふうち)

首の後ろのうなじの部分にあるのが風池になります。頭を後ろに倒した状態で指を頭に向かってなぞるようにすると指が止まる部分があります。その外側に凹みがあるのでそこが首こり、肩こりに効く風池です。
頭痛に効くツボでもあるので雨が降った時の頭痛や片頭痛にも効果的になります。

天牖(てんゆう)

耳の後ろにある骨の斜め後ろにあるツボです。
首こりや頭痛、めまい、眼精疲労にも効果的なツボになります。
親指で簡単に押す事ができるのでゆっくりと頭の重さを使って押すことで徐々に柔らかくなっていくのが感じやすいです。

中府(ちゅうふ)

鎖骨から指3本分下がったところにあるツボです
首こり、肩こりの改善やのどの痛み、肌荒れなどにも効果的なツボです。

まとめ

首こりや肩こりには様々な種類や原因がありますが大きな外傷ではないものは日常生活を意識する事で改善されやすいものになります。頭痛や吐き気まで伴うとかなり辛い症状になると思いますので整体や整骨院などに通うこともお勧めですが、あくまで自然治癒力を上げ緩和させることはできます。ただ、日常生活に原因があると根本的な原因を治さないと首こり、肩こりの改善はありません。
正しい姿勢、身体を動かすことをまずは意識することから初めて不調がない健康的な身体を手に入れましょう。