肩こりからくる頭痛の原因
肩こりからくる頭痛は、「緊張型頭痛」と呼ばれるものがあります。この頭痛は、日常生活でのストレスや筋肉の緊張によって起因する事が多く肩こりの頭痛といえば緊張型頭痛と呼ばれています。
多くの方が経験する一般的な症状の一つでもある緊張型頭痛は、生活習慣の変化やストレスどが原因となり、慢性的な不快感や生活の質の低下をもたらす可能性があります。
まず、緊張型頭痛が肩こりから発生するメカニズムとしては、肩、首周りの筋肉の緊張が原因となりますが、私たちの身体は、日常的な活動やストレスへの対処に対応するために筋肉を使用します。しかし、長時間同じ姿勢を維持することや、過度の身体的、精神的なストレスによって、さらに筋肉が緊張しやすくなります。特に、肩や首の筋肉が緊張すると、その緊張が頭部にも影響を与え、緊張型頭痛を引き起こす可能性があります。
- 筋肉の緊張: 肩こりや首の筋肉の緊張が、緊張型頭痛の主な原因です。長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスによって筋肉が緊張しやすくなります。特に、デスクワークやスマートフォンの使用などで、肩や首の筋肉が過度に使われることがあります。
- 姿勢の悪化: 姿勢の悪化も緊張型頭痛の原因となります。特に、長時間同じ姿勢を保つことが多い現代社会では、姿勢の悪化が頭痛を引き起こす要因となります。
- ストレス: ストレスは筋肉の緊張を増加させ、神経系に影響を与えることがあります。心身のストレスが蓄積すると、肩こりや頭痛の症状が悪化することがあります。
- 眼精疲労: デジタルデバイスの普及により、長時間のスクリーン時間が増加しています。このような状況では、眼精疲労が肩こりや頭痛を引き起こす原因となります。眼精疲労は、目の疲れや集中力の低下を引き起こし、肩こりや頭痛の症状を悪化させる可能性があります。
- 睡眠不足: 十分な睡眠をとれない場合、筋肉の緊張が増加し、緊張型頭痛の症状が悪化する可能性があります。また、睡眠不足はストレスを増加させることがあり、これも頭痛を引き起こす要因となります。
- 生活習慣の変化: 生活習慣の変化や運動不足も、緊張型頭痛の原因となります。不健康な生活習慣は、筋肉の緊張を増加させ、頭痛の発生を促進する可能性があります。
肩こりからくる頭痛の症状
緊張型頭痛の特徴的な症状には、頭部全体を覆うような圧迫感や重さ、頭皮や頭部の筋肉の痛み、さらには頭部の圧力感や張り感が含まれます。これらの症状は、肩こりや首の緊張から来るものであり、特に長時間同じ姿勢を維持したり、ストレスや不安を感じたりすると悪化することがあります。
緊張型頭痛は、慢性的なストレスや不適切な姿勢、睡眠不足、運動不足など、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。特に、現代社会ではデスクワークやスマートフォンの使用など、長時間同じ姿勢を保つことが一般的であり、これが肩こりや緊張型頭痛を悪化させる要因となっています。
また、心理的な要因も緊張型頭痛に関与しています。ストレスや不安、抑うつなどの精神的な負荷は、身体の筋肉の緊張を増加させることがあります。このような状況では、肩こりや首の緊張が悪化し、それが頭痛を引き起こす可能性があります。
- 頭部の圧迫感・重さ: 頭部全体に圧迫感や重さを感じることがあります。まるで頭が重りで押さえつけられているような感覚です。
- 頭部の痛み: 頭皮や頭部の筋肉が痛む感覚があります。しばしば痛みは鈍いもので、一定の場所に局在することもあります。
- 圧力感・張り感: 頭部に圧力感や張り感を感じることがあります。まるで頭が締め付けられているような感覚です。
- 両側性の症状: 緊張型頭痛は通常、両側に広がる症状を示します。頭の両側に痛みや圧迫感があることが一般的です。
- 悪化する症状: 特に長時間同じ姿勢を続けたり、ストレスや不安を感じたりすると症状が悪化することがあります。
- 慢性化する可能性: 緊張型頭痛は、一過性のものではなく、長期間にわたって続くことがあります。特に原因が取り除かれない場合、症状が慢性化する可能性があります。
肩こりからくる頭痛の予防方法
肩こりからくる頭痛の緊張型頭痛を起こさないために日頃から予防する事が大切です。肩こりを起こさず健康的な身体にするための対策にも繋がるので、身体的、精神的ストレスが溜まりにくい生活を意識することと、日々の習慣から気を付ける事で肩こりからくる頭痛の予防にも繋がってきます。
最初から常に意識し続けるのは難しいとは思いますが、まずは気が付いた時から気をつけないとと思うようにして改善してみましょう。
長時間同じ姿勢にしない
デスクワークをしていると長時間座ったままにいる事は多くあるかと思います。また、猫背の姿勢や足を組んでの姿勢で長時間同じ姿勢でいる事が多いと思いますが、身体にとって悪い姿勢を長時間続けることによって負担が蓄積され肩こりや腰痛を引き起こしてしまう原因になります。
デスクワークをする際は1時間に1回立ち上がって体を伸ばしたり少し歩くなどを行い同じ姿勢での作業を続けずに休憩を入れる事を忘れないようにしましょう。肩こり、腰痛には筋肉を動かす事が大切になります。肩こり、腰痛が辛くなってから動かすので遅いので辛いときには肩こりからくる頭痛はもう目の前にいます。
辛いと感じる前に意識的に動かしましょう。
姿勢を正す
普段の姿勢を見直してみてください。
仕事に集中するあまり体がパソコンに近づきすぎてしまったり、猫背になっていたり、足を組んで仕事をしている事がすでに習慣になってしまっている方が多くいらっしゃると思いますが、これらの姿勢は身体に負担がかなりかかっています。特にパソコンに顔だけが近づき過ぎてしまうと肩と首の筋肉にかなりの負担がかかり肩こりからくる頭痛の原因になります。アゴを引いて骨盤が立っているような状態が綺麗な姿勢になります。
イメージとしては頭部を上から吊るされているような状態になるので姿勢を正して綺麗なスタイルで仕事をしてみましょう。
適度な運動
適度な運動は筋肉の緊張を緩和し、ストレスを軽減することができます。特に、ストレッチやヨガ、ピラティスなどの柔軟性を高める運動は、肩こりや頭痛の予防に効果的です。また、有酸素運動やウォーキングなどの運動もストレスを軽減し、心身の健康を保つのに役立ちます。
良質な睡眠の確保
十分な睡眠をとることは、肩こりや緊張型頭痛の予防に重要です。良質な睡眠をとるためには、寝室の環境を整えることや、就寝前のリラックス法を取り入れることが有効です。また、規則正しい睡眠リズムを保つことも重要です。
また、寝具が合わない事が原因で肩こり、頭痛を引き起こされることもあります。
起床時に肩こりや首のダルさなどが感じる事があれば枕などの寝具が原因になっている事もあります。
高すぎる枕や低すぎる枕は首と肩の負担となり筋肉を緊張させてしまいますので自然で無理のない姿勢を維持する事で肩こり頭痛の予防やその他の身体的、精神的ストレスを緩和させ健康的な身体になります。
肩こりからくる頭痛の治し方
肩こりからくる頭痛の治し方は様々ありますが、ツボを刺激する事も効果的になります。
今回はいくつかのツボをご紹介します。
1、合谷(ごうこく)
合谷は肩こり、頭痛だけでなく身体の全ての不調を和らげることができると言われているほど万能なツボです。
古くから身体の関所と言われており気の流れを合谷の関所で止めてしまうため不調が起こるため合谷を刺激して気を流れやすくする事で身体の不調が改善すると言われております。
ツボの位置は手の甲と人差し指が交差する窪みの個所にあります。
主な効果としては頭痛、目の疲れ、肩こり、首コリ、生理痛などに使用されます。
2、天柱(てんちゅう)
後頭部の髪の毛の生え際にある頭の骨を触ると真ん中に窪みがあります。
その窪みから左右に指2本分外側にあります。
肩こり、眼精疲労、めまい、自律神経の不調に効果的で特に肩こりからくる頭痛をすぐにでもなんとかしたいと思ったときに天柱を押すと一気にすっきりします。
3、百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんにあり丁度真ん中のツボになります。
頭の真ん中を押すとじんわりといた気持ちい箇所があるのが百会です。
肩こり、頭痛、めまい、耳鳴りなどに効果的でその他にも百会は「百の経路が会する場所」つまり、気の流れる経路でそれが集まる場所と言われいるので肩こりからくる頭痛だけではなく内臓、筋肉、神経、血管、リンパなど広くに働きかけ様々な効果を発揮してくれるツボになります。
まとめ
肩こりからの頭痛の治し方は様々ありますが、まずは原因を作らない事をが一番大切になります。
日々の生活習慣を見直す事で肩こり、頭痛は防ぎやすいので健康的な身体を維持していきましょう。
不調の時に使うイメージがあるツボですが、不調になってからではなく辛いと感じる前からツボを刺激するのも効果的になります。日々の生活習慣とツボへの刺激で健康的な身体を作っていきましょう。
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